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認知症について

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認知症とは

脳や身体の疾患を原因として、記憶・判断力などの障害がおこり、普通の社会生活がおくれなくなった状態です。
認知症の初期症状で最も多いのは物忘れですが、それ以外の症状で始まることもあります。意欲、自発性の低下(やる気がおこらない、これまでやっていたことをしなくなった、ものぐさになった)や、うつ症状、言葉の障害、注意力低下なども認知症の初期症状のことがあります。

物忘れとは、「人の精神活動が普段の状態と多少異なっていたり、幾分衰えていたりする状態」です。記憶力は20歳代をピークに、加齢とともに減退します。これが知能の老化の始まりです。60歳頃になると記憶力をはじめ知能の周辺機能にも衰えがみられるようになり、判断力や適応力が落ち、知能の老化が始まります。そして、65歳を過ぎるとますます物忘れが多くなりますが、この物忘れは良性の健忘で、認知症の物忘れは、さまざまな知能の障害を伴い、そして、日常生活に混乱を来たし、進行していくものです。

「物忘れ」と「認知症」の違い

認知症は、はじめのうちは歳のせいによる物忘れと区別がつきにくい病気です。大きな違いの一つとして、認知症は体験の全てを忘れてしまうのに対し、歳のせいによる物忘れは体験の一部を忘れていると言う点があげられます。

正常の物忘れ 認知症の物忘れ
物忘れを自覚している 物忘れの自覚が乏しい
体験の一部を忘れる 体験の全体を忘れる
症状はきわめて徐々にしか進行しない 症状が進行する
日常生活に支障がない 日常生活に支障をきたす
物忘れに自分で対処できる 物忘れに自分で対処できない

 

認知症の症状

中核症状と周辺症状

脳の細胞が壊れることによって直接起こる症状の記憶障害、見当識障害(日時・場所・人がわからなくなること)、判断力の低下などを中核症状と呼びます。これらの中核症状のために周囲で起こっている現実を正しく認識できなくなります。
本人がもともと持っている性格、環境、人間関係などさまざまな要因が絡み合って、うつ状態や妄想のような精神症状や、日常生活への適応を困難にする行動上の問題がおこってきます。これらを周辺症状と呼びます。
このほか、認知症にはその原因となる病気によって多少の違いはあるものの、さまざまな身体的な症状もでてきます。特に血管性認知症の一部では、早い時期から麻痺などの身体症状が合併することもあります。アルツハイマー型認知症でも、進行すると歩行ができなくなり、終末期まで進行すれば寝たきりになってしまう人も少なくありません。

周辺症状でよく見られる症状

妄想・幻覚・不安・依存・徘徊・攻撃的行動・睡眠障害・介護への抵抗・異食・過食・抑うつ状態、などがあります。人によって症状は様々であり怒りっぽくなったり、不安になったり、異常な行動が見られたりすることがあります。

 

認知症の原因

認知症の原因となる病気には多くのものがありますが、特に多いのが脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症です。この2つとその混合型(2つを合併している型)を合わせると、認知症全体の8〜9割を占めると考えられています。

脳血管性認知症 脳梗塞(脳の血管に血栓という血の塊がつまった状態)、脳出血(脳の血管が破れて出血した状態)などの脳の血管に異常が起きた結果、認知症になるもの
アルツハイマー型認知症 脳の細胞が変性(性状、性質が変わる)したり消失した結果、脳が縮んで認知症になるもの


脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症の違い

  脳血管性認知症 アルツハイマー型認知症
認知症の自覚 初期にはある ないことが多い
進み方 良くなったり悪くなったりしながら段階的に進行する ゆっくりと単調に進む
神経症状の有無 手足が部分的に麻痺したり痺れたりすることが多い 初期には少ない
身体の持病との関係 高血圧、糖尿病などの持病を持つことが多い 持病との関係は少ない
特徴的傾向 些細なことで泣いたり怒ったりなど精神的に不安定になることが多い 落ち着きがなかったり深刻味がないことが多い
認知症の性質 まだら認知症(部分的に能力が低下している) 全般性認知症(全般的に能力が低下している)
人柄 ある程度保たれる 変わることが多い

 

認知症の原因となるその他の病気

慢性硬膜下血腫、頭蓋内新生物、正常圧水頭症、甲状腺機能低下症、ビタミン欠乏症、低酸素脳症、電解質異常、などがあります。

 

早期発見、早期診断、早期対応

認知症の原因や状態によっては、適切な診断・治療によって、症状が改善するものもあります。認知症の初期には、症状が目立たないこともあります。
認知症の初期症状に「家族が気づく」ことが、早期発見・早期診断に非常に大切です。家族が「歳のせい」だからたいしたことないと思っていると、すぐに1〜2年経ってしまい、発見が遅れることがあります。認知症初期の段階で家族が気づくことが、早期診断の第一歩です。
まずは、「おかしいな」と思うことがあったら、早めに病院を受診しましょう。


認知症の診断

認知症は記憶障害をはじめ、多彩な症状を示しますので、診断が難しい場合もあります。そこで、本人や家族から詳しく問診をしたり、さまざまなテストや検査を行って診断します。
(1) 問診を中心に、本当に認知症か調べる
 ->本人からの情報は認知症を診断する上で重要な目安になります。本人だけでなく、家族にもその症状に気づいた時期などを詳しく聞きます。また、記憶障害や認知機能の低下を検査することもあります。
(2) 原因となる病気は何か調べる
 ->内科診察・全身状態をみるために血液や尿検査
  脳の状態をみるためにCTやMRIを行うこともあります。

*受診時の注意点

認知症の方は、家族以外にはよそ行きの顔を見せることが多いようです。本人が信頼している家族でしかわからない症状も多いため、メモを残すなどして医師には日ごろの様子をしっかりと伝えましょう!!


当センターでは専門医による物忘れ外来を行っております。
「何かおかしい」と思うことがあったら、お気軽にお越し下さい。
岐阜健康管理センター 診療所
〒505-0046
美濃加茂市西町1−292
電話:0574−28−8425(物忘れ外来は予約が必要です)

 

認知症の方への理解と接し方

・認知症の方の脳の働きをよく理解する
・視覚・嗅覚・味覚などの感覚も変化していることを理解する
・認知症があっても一定範囲の日常生活を持続する
 ->残った機能を生かして日常生活を維持する
・できなくなったことを無理やりさせない
・自尊心を傷つけない
 →認知症だからといって軽視したり、無視したりしない
   繰り返し失敗しても、叱らない
・老年期以前の生活や仕事を評価する
 ->回想法・自分の過去の生活や体験を思い出させる
   認知症の方の価値の再発見
   自尊心の維持、感情や意欲の改善、言語機能の維持にも役立つ

 

認知症予防

高齢になると誰でも認知症になるわけではありません。
最近の研究から、どんな生活をしていると認知症になりにくいかということがわかってきました。
認知症になりにくい生活を身につけ、長く続けていくことで、認知症にならずにすんだり、認知症になる時期を遅らせることができる可能性があると考えられます。

認知症になりにくい生活習慣

認知症の原因の約6割を占めるアルツハイマー型認知症の発症に、環境が大きく関わっていると考えられます。

アルツハイマー型の認知症になりにくい生活習慣 
1.食習慣 野菜・果物(ビタミンC・E・βカロチン)をよく食べる
魚(DHA・EPA)をよく食べる
赤ワイン(ポリフェノール)を飲む
2.運動習慣  週3日以上の有酸素運動をする
3.対人接触 人とよくお付き合いをしている
4.知的行動習慣 文章を書く・読む、ゲームをする、博物館に行く、など

アルツハイマー型認知症になりにくい生活習慣のうち、1.食習慣と2.運動習慣で脳の生理状態を良好に保ち、3.対人接触、4.知的行動習慣で認知機能を重点的に使って機能の改善や維持を図ります。


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